口蹄疫禍に思う。
今、宮崎県に大きな被害が及んでいる口蹄疫は、一般的には聞きなれなかった病気でした。
哺乳動物の偶蹄類 (ひづめの数が偶数ある動物。牛、豚、羊、鹿など) におこる急性熱性伝染病で、ピコルナウイルス科の口蹄疫ウイルスによって感染します。
その感染力は強く、発熱、涎の流出、また口、鼻、ひづめなどに水疱を作り、その後全身に病変が拡大し、菜食障害、心筋障害などで死にいたる場合もあるといわれています。
さて気になる、ヒトへの感染に関し、ごく稀に濃厚な接触などによる感染報告がありますが、その症状は軽いといわれています。
また同じ科に属するウイルスで、ヒトにも 「手足口病」 というものがありますが、口蹄疫ウイルスは種特異性があり、農水省によると 『人への感染はありません』 という事で、まず安心です。
とはいえ、経済的な損失は甚大で、宮崎県の方々の現状を心から激励すると共に、流行の、1日も早い終息を願いたいと思います。