●工夫を凝らしたゼリー食!
「スローライフ千里」では様々な取り組みを行っていますが、今回はその中で、食事が喉を通りにくい方に提供している「ゼリー食」について触れてみたいと思います。
「ゼリー食」とは、通常の食事(細かく刻んだ物も含む)ではむせ込んだり、誤嚥してしまう方などに食べやすい食事形態です。
他の形態として「ミキサー食」などがあります。
導入にあたり、職員が、同じ吹田市内の特養「いのこの里」さんへ見学に行き、作り方を勉強してきました。
介護職員の意見を参考にしたり、厨房内でも工夫を重ね、今では見た目も華やかで、とても食べやすものが出来ています。
ご家族様にも「何を食べているのか分かりやすく、食事が楽しそう」と好評です。
●ゼリー食の特長
「ミキサー食」はドロドロとした液状で、材料も分からないものが多く、見ただけで食欲がなくなる方もいらっしゃいます。
「ゼリー食」はその食材に合わせた形に加工できます。
〝食べやすさ〞についても、スプーンからこぼれて食事量が減ってしまうことがある「ミキサー食」に対し、「ゼリー食」は固形状なのですくいやすく、こぼしにくい。
嚥下に関しても口の中で食物がバラバラになりにくいため、より飲み込みやすくなっています。
「食べる事は生きる事と切り離せない事です。作る過程は大変ですが、『ゼリー食』を作る事で、少しでもみなさんの生きる力となってもらえればうれしいです」と、厨房スタッフは声をそろえて言います。